アルフレッサグループ中長期ビジョン

アルフレッサグループの更なる 企業価値向上に向け、 3年間の 22 -24 中期経営計画の先、 2032 年 度までの方向性を中長期ビジョンの中で 、事業戦略および財務 ・資本戦略として策定いたしました。

アルフレッサグループ中長期ビジョン

「アルフレッサグループ中長期ビジョン」全体像

ヘルスケアコンソーシアム®の実現追求と B/S コントロールによる資本効率の改善によって中長期的に企業価値の向上を目指します

  • 中長期(2032年度まで)に目指す主な目標 売上高4兆円、営業利益700億円以上、ROE8%以上

事業戦略

基盤事業の収益性強化および成長事業・新規事業の収益拡大による利益成長

  1. 基盤事業:仕入先・販売先から選ばれるリーディングカンパニー卸
  2. 成長事業:メディカル品(医療機器・診断薬・栄養食品等)
    セルフメディケーション卸売事業におけるセルフプリベンション(SP)商品
    製造事業における受託事業拡大・新規開発医薬品
  3. 新規事業:再生医療等製品関連事業
    デジタルツール活用によるつなぐ活動
    医療周辺ビジネスへ

財務・資本戦略

DOE2.4%以上(22-24中計期間)、以後も段階的に向上
自己株式取得350億円(2023年度)、以後も機動的に実施

  1. 資本効率(ROE)と社会インフラ企業としての安定した財務基盤の両立を目指し、中長期的な最適資本構成を設定
    (自己資本比率30%台前半から半ばを目途)
  2. 企業価値の持続的向上の為の継続投資、最適資本構成、安定的な株主還元の一体的検討による最適なキャッシュ・アロケーション
  3. 持続的・安定的な配当水準の向上を重視しDOEを段階的に向上
    最適資本構成を見据え機動的に自己株式取得を実施

非財務(ESG)戦略

【環境】CO2排出削減・効率化推進 【社会】人的資本への積極的投資 【ガバナンス】コンプライアンスの徹底

「アルフレッサグループ中長期ビジョン」策定の背景

当社株価が2020年以降PBR1倍割れで推移していることを課題と捉え、現状認識を整理した上で市場評価向上のための対応として、中長期的な企業価値向上に向けた施策の方向性を中長期ビジョンとして策定しました。

「アルフレッサグループ中長期ビジョン」の位置づけ

  • 私たちの経営の原点である企業理念が最上位にあります。続いて、当社グループのサステナビリティ基本方針。これらを前提において、アルフレッサグループのなりたい姿が策定されています。ここに「アルフレッサグループ中長期ビジョン」が位置づけられます。 時系列としては、昨年発表しております22–24 中計の延長線上に、この中長期ビジョンがあります。

目指す目標の達成に向けたロードマップ

  • 2032年度までに売上高4兆円、営業利益額は700億円の目標です。ROEにつきましては、本中計期間中、利益率向上・総資本回転率改善により、資本コストを上回るROEを目指し、年度毎に段階的な向上をさせながら、2032年度までにROE8%以上を目指します。

【事業戦略】社会価値創造ストーリー

  • 価値創造の源泉としての医療用医薬品等卸売事業の強みである、お取引先との強固な信頼関係、高機能な物流インフラ、豊富な人的資本を基に、基盤事業の強化、成長事業の育成、新規事業の開発を行い、デジタイゼーション、デジタライゼーション、そしてデジタルトランスフォーメーションを展開することで、トータルサプライチェーンサービスを強化、拡大していきます。 そして、患者様やお客様の治療、健康、予防、そしてクオリティオブライフの向上を通じた健康寿命の延伸。また、医療従事者の働き方改革や医療機関の経営効率化、および地域包括ケアシステムなど、地域医療への貢献。加えて、国内外の企業等へ製造・流通・新たなサービスにより貢献するヘルスケア・イノベーション、によって社会価値の創造に繋げてまいります。

【事業戦略】事業ポートフォリオ拡大・変革のイメージ(売上高)

  • 価値創造を目指して、トータルサプライチェーンサービスの強化と拡大を推進し、事業ポートフォリオを拡大させ、変革させていきます。

【事業戦略】中長期に目指す事業領域とシナジー

(トータルサプライチェーンサービスの強化・拡大)

  • 医薬品等製造事業では、新しい医薬品の開発を行うとともに、国内外の研究開発型企業やバイオベンチャーを含むメーカー等から、日本における臨床試験の受託から高薬理活性製剤も含む製造受託までを行います。 医療用医薬品等卸売事業では、メディカル品、スペシャリティ医薬品、再生医療等製品、などを安心、安全、誠実に流通させるとともに、PMS事業につきましては、既に製造事業で取り組んでいるメーカーとしてのPMSのノウハウを活かしつつ、広範囲なエリアをカバーする医療用医薬品等卸売事業が、事業セグメントを超えたシナジーを発揮して推進します。ヘルステックを商品としてご購入いただく、サービスとして利用いただいて利用料を頂戴する、もしくはデータの2次的利活用により既存事業の収益性を高めるといったことにも積極的に取り組みます。 セルフメディケーション卸売事業では、セルフプリベンション商品の拡大を行いつつ、ここでもデータビジネスを成長させるとともに、ニューチャネルなどの成長領域を拡大させていきたいと考えています。 当社グループには、調剤薬局事業を行う医療関連事業もありますし、加えて、ビューティやアニマル、および調剤センターなどの新規事業も進めていきます。 最終的には、患者様や医療従事者、製薬企業等のお客様への価値提供に繋げてまいります。

【事業戦略】22-24中計と中長期ビジョンにおける投資

今中計期間中は1,200億円規模の投資を計画
更なる成長へ向け、「アルフレッサグループ中長期ビジョン」においては3,200億円の投資

  • 22‐24中計期間中は、1,200億円規模の投資を計画しています。その後の8年間では、更なる成長へ向けて、アルフレッサグループ中長期ビジョンにおいては総額3,200億円の投資を予定しています。

【財務・資本戦略】中長期的に目指すB/Sイメージ(最適資本構成)

資本効率と安全性を両立した最適資本構成に向け、B/Sコントロールを実施

  • 資本効率と安全性を両立した中長期的な最適資本構成に向け、B/Sコントロールを実施します。手元流動性は現状水準を維持、政策保有株式は縮減、資金調達は負債活用も検討しつつ、純資産の積み上がりを抑制し、8%以上のROEを目指します。

【財務・資本戦略】22-24中計キャッシュ・アロケーション

負債活用も検討しつつ、営業キャッシュフローと資産売却により、 1,200億円の事業継続投資と成長投資、および3年累計総還元性向100%を計画

  • 投資と株主還元の財源は、①営業キャッシュフロー、②政策保有株式等の資産売却、③負債活用、の優先順位です。それらを原資に、事業継続投資や成長投資などの投資計画を遂行するとともに、株主還元をいたします。

*2023年5月15日『自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ』を開示していますのでご参照ください。

【財務・資本戦略】政策保有株式の縮減

22-24中期経営計画期間に、純資産比10%未満を目標に縮減

  • 22-24中計期間に、純資産比10%未満を目標に縮減を進めるともに、中長期的に更なる縮減を目指します。

【財務・資本戦略】株主還元の強化

  • 持続的・安定的な配当水準の向上を重視し、DOEを段階的に向上させたいと考えています。一方、自己株式取得については、最適資本構成を見据えて機動的な自己株式取得を実施していきます。