顧客視点で売場づくりを‐CDT-MD戦略など説明
アルフレッサ ヘルスケア
2022年11月21日発行「薬事日報」掲載記事
アルフレッサヘルスケアは11日、都内のホテルに取引先等を集めて「2022~24中期経営計画政策発表会」を開催し、同社が進めている「CDT-MD戦略」および「AHC-SFA営業支援システム」の説明などを行った。
CDT-MD戦略について、営業本部CDT-MD部部長の江河真氏は、「CDT-MD部は商品を売場を通してお客様に届けるミッションを掲げ、現場をサポートする部署」とし、「お客様視点の需要創造と価値創造という大きく二つの使命がある」と話した。
また、「お客様の問題解決による商品づくりと売場を考え、一緒に価値創造を高めることができる戦略」とし、「現状の多くのドラッグストアの品揃えでは、品集めとなっている。同機能、同用途の商品が多く、ロスリーダーとなっているところが多い」と指摘。
「本来の品揃えは店舗の立地・客層に応じた品種の強化、悩みの細分化による需要創造の展開・実現」とした上で、「CDT-MD戦略はサプライチェーンへの収益の拡大になると考えている」と語った。
さらに、「現在、社会環境下での悩みのパーソナル化が増加している」と指摘し、「売れ筋の品目数だけでなく、地域の悩みに応じたパーソナル提案が必要になっている。これらをもとに、まず顧客視点の売場の商品選定が売場改革の第一歩となる」とし、「現在、CDT-MD戦略を通して提案をしている企業、店舗では差別化に成功している」などと述べ、「環境が激変する今こそ、CDT-MD戦略により収益性を上げるための改善を図ることが重要」との考えを強調した。
AHC-SFA営業支援システムについて、経営戦略本部経営戦略部課長の百瀬純平氏は、「当社にある納品実績や店舗情報あるいは商談、在庫など、様々な情報を共有させていただき、例えば分析や企画、情報収集、商談・打ち合わせなどの業務効率化を図ると共に、小売業との取り組みにおいては、最も共有していきたい部分である企業戦略の共有、売場企画やそれらに使われた運営実績など、または成功事例やそれに使われた商談資料といったものをリアルタイムに共有していくことで、売場実現の徹底を図る目的のシステム」と説明した。
また百瀬氏は、同システムの今後のバージョンアップにも言及。その中で、CDT-MD部との取り組み強化に触れ、「例えば、小売業の経営方針があり、現状がある。それらのギャップが課題になってくるが、課題を解決するための企画提案をこれからCDT-MD部も含め、一緒に企画していく」との考えを提示。「どういったものが今、企画として立てられていて、どのようなフェーズで進んでいるのか、そしてどのような支援が使われているのかが分かるような画面を想定している」と話した。
バージョンアップについては、「ドラッグストアまたはメーカーに、どのようなものであれば今後の企画提案により役立てていけるのかをヒアリングした中で開発を進めていきたい」と説明。
「このシステムに関しては、当社が自由にカスタマイズできるスキルが社内にあるので、柔軟に応えていけると思う。今後は皆さんと一緒に成長させていけるようなプラットフォームにできるような形を取りたい」と語った。